「氷と炎の歌」ばかり聞いてると気分が沈む一方なので、コージー・ミステリでなごんでみようと購入。
作者アンソニー・ホロヴィッツはミステリードラマの脚本家で、ポアロやフォイルの脚本も手がけてるので間違いないだろうと思って聞いてみました。
アティカス・ポントという探偵がお供のジェイムズ・フレイザーを連れて田舎のお屋敷の殺人事件を捜査。
という道具立てで始まるが、途中から意外な展開に。一冊の本の前半と後半で別々のミステリが楽しめるお得な本。
ポントがどう見てもポワロのパロディーで、フレイザーがいかにもヘイスティングス君。彼の名はヒュー・フレイザーから取ったんじゃないの?と思っていたらやはりそうでした。
さすがポワロの脚本家。楽屋落ちが大量にあって面白い。
朗読はゆっくりで発音も聞き取りやすいのでアガサ・クリスティーのファンなら不安なく聞ける一作だと思います。
アティカス・ポント部分の朗読者のAllan Cordunerさんはドイツとロシアのハーフのようです。Foyle's War でイタリア料理店主をやっていた人かな。Inspector Morse やMidsomer Murders にも出演しているイギリスミステリドラマのベテラン俳優のようです。
Magpie Murders
A Novel
By: Anthony Horowitz
Narrated by: Samantha Bond, Allan Corduner
Length: 15 hrs and 48 mins
全部聞き終わってから気づいたけど、「カササギ殺人事件」というタイトルで翻訳が出ています。
日本語訳を読んでから気づいたが、オーディオ版で最も重要なセリフが聞き取れない・・・と自分の英語リスニング力に落ち込んでいたけど、その部分は英語では発音していなかった。(もしくは音声が消されている)
日本語の読者はちゃんと訳してもらえてラッキーでした。