このエピソードあまりにも恐ろしくてコミックスは一度読んだらもう二度と読めず。
オーディオドラマも聞くのが辛い。
年長の男からミューズを譲り受けた若い男が、売れっ子作家になる話。
ムーサの一人カリオペーはギリシャのヘリコン山でErasmus Fryに捕らわれ、フライが死ねば自由になれるという約束で彼のミューズとなる。
しかしフライは約束を違えて彼女をRichard Madocに譲り渡す。マードックはカリオペーをレイプするたびに霊感を得て傑作を生みだしベストセラー作家に。
カリオペーはギリシャの女神たちに助けを求めるが、来てくれたのは三人の魔女たち。
このトリオはHecataeとかthe Furiesとかthe Kindly Onesとかいろんな名前で呼ばれてる。FuriesってことはEP13で長期妊娠してたヒッポリタと関係あるのかといまごろやっと気づいて遅すぎます。
魔女トリオはカリオペーに「オネイロスOneirosに助けてもらえ」とアドバイス。
オネイロスはモーフィアスの古代ギリシア時代の名前です。
カリオペーとオネイロスは夫婦で息子までいたのですが、別れてしまい、わだかまりが残っているようです。
モーフィアスMorpheus(声:ジェームズ・マカヴォイ)はカリオペーを解放してやり、ふたりはちょっと良い雰囲気を回復。
古代ギリシア時代のオネイロスとカリオペー、そしてその息子オルフェウスの話はもっと後のほうの巻で出てきます。
マードックとフライが罰を受けないのが納得いかないのですが。「侍女の物語」みたいに素手で引き裂かれるくらいの目にあえばいいのに。
オーディオドラマのおかげで「カリオペー」は英語で「カライオピー」と発音するとわかりました。
激辛の柿の種スナックみたいな発音だなあと思った。
自分の名前だったら「○○ペー」発音されるか「○○ピー」と発音されるかどっちがいいだろうか、悩むところです。
オーディオドラマの聞きどころはKim Newmanが本人役で登場しているところのようです。ニール・ゲイマンのお友達枠でしょうか。
このエピソードは男に手柄を取り上げられる「存在しない女たち」の話なので、自分にとっては恐怖の回なのですが、メイン読者の男性にはどんな風に感じられるのか。