Netflix サンドマン Ep1"Sleep of the Just" (3)

Netflixのドラマ『サンドマン』 を見たので感想をメモしています。
ネタバレしています。本当にただのメモです。いちおう原作コミックスとの比較も試みてみました。

Ep1 "Sleep of the Just"(3)

ウィッチクロスに現れるコリンシアンボイド・ホルブルック)。とてもお洒落な車が停めてあったけどドイツから自分で運転してきたのかな。
コリンシアンはたぶん交通機関を利用しなくてもワープ?みたいな方法で移動できるのではないかと思うのですが、なぜか車移動が多いですね。このドラマのコリンシアンはとても魅力的で出会った人間が全員クラクラ~っとなって何も考えられなくなっちゃう。服装もお洒落。このときは『ブライズヘッド再訪』のような雰囲気。

コリンシアンはロデリック・バージェス(チャールズ・ダンス)にモーフィアス(トム・スターリッジ)の正体を教えてくれた上に正しいお世話の仕方も指導してくれる。

【ここが原作と違う】
原作ではガラスのドームはもともと準備してあったがドラマではコリンシアンの技術指導によって現場で製造された。ドイツに行ってたのはエンジニアリング研修だったのだろうか。Forced March Tabletsなどという眠くならないお薬も紹介してくれる。第一次大戦後の人間界の技術革新に詳しすぎるコリンシアン。原作のコリンシアンはもっと何も考えてないキャラクターだった。ドラマ化されていちばん魅力と出番が増えたのはコリンシアンだと思う。

原作ではアレックスが忍耐強く古文書を調べてモーフィアスが誰か突き止め、父に褒められる。ロデリックは「この子がいればわが教団の将来は安泰だな、サイクス」と喜び、サイクスは「坊ちゃんにも忠義を尽くしますよ」と答えたのに、エセルと駆け落ちしてオカルト・ウォー勃発という流れだったのですが。ドラマのサイクスは出番が激減、見せ場はクローク係だけ。


さて、ロデリック・バージェスはなんとかモーフィアスに長男ランダルを蘇らせてほしいが、チャールズ・ダンス様に懇願されても平然としているモーフィアス。ドラマのバージェスは原作の身勝手な山師と違って息子を思う人間味のある人物になっています。しかしもっと人でなしで冷酷なチャールズ・ダンス様を見たかった、チャールズ・ダンス様の悪の魅力が爆発する傍らで吟遊詩人にテーマソング歌ってほしかったと思う自分はバージェスより身勝手なファンです。

バージェスの"I captured you according to the laws of magic."という台詞は原作にはないと思うのですが、このlawsって何なのでしょうね、カリオペーのところでもlawsって出てくるんですが、エンドレスを縛るlawsとは?

 

 

『ブライズヘッド再び』の時代っていつだろうと検索してみたら、2022年にBBCでドラマ放送という記事を見つけてしまい、驚きました。ケイト・ブランシェットがキャスティングされているようだが、いつ放送されるのだろうか。


さらに2008年に映画になってることも今知って驚愕です。日本未公開の上に『情愛と友情』というタイトルでDVDが発売されたようです。文芸作品の日本独自タイトルやめてほしいわー。と思ったが、そういえば当時も同じ感想(よく知られた文芸作品の映画にかけはなれた邦題をつけるのを取り締まってくれ)を持ったことを思い出したので、2008年の映画化のことは知っていたようです(記憶曖昧)。でも見ていないので見たい。セバスチャン・フライトがベン・ウィショーとか見たすぎる。しかしロケはカースル・ハワードだったのか・・・あそこはジェレミー・アイアンズのブライズヘッドだから違う屋敷でやってほしかった(自分勝手極まる)

 

このトレイラーだと若い子たちよりもエマ・トンプソンマイケル・ガンボンのマーチメイン侯爵夫妻のほうが目立ってる。

 

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ジェレミー・アイアンズのブライズヘッドはチャールズもセバスチャンもアホそうなところが良い。こういかにもグラナダTVって感じなとこも良い。

冒頭の車でブライズヘッドに来る場面はコリンシアンがウィッチクロスに来る場面の想像に使えそう。

 

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もしかしてコリンシアンの衣装や立ち居振る舞いはブライズヘッド意識してるんじゃないかな、とこじつけて終わります。なぜか再訪してくださる方にはお礼を申し上げます。