『シルマリルの物語』朗読版

半年遅れで『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』を見たわけですが、事前にどんなドラマかまったく情報がないまま鑑賞して「第二紀?って・・・こんな話だったっけ?」と混乱してしまい、やむなく『シルマリルの物語』を再読しています。

そしたら、すごく面白くって!
数年前に読んだときには何が書いてあるか分からない退屈な長いだけの本という印象でしたが、『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』を見たあとで読むと、こんなにちゃんと背景が書き込まれていたのかと感動しました。しかも話が面白い。単に設定が詳しいファンタジーではなくて、トールキンが悪とは何か深く考えて書いたのだと、あのドラマのあとでははっきりと理解できました。

そういう意味では『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』を見て消化不良になった視聴者が『シルマリルの物語』を読み始める流れづくりに貢献したドラマだったのかも知れません。あのドラマは良いこともしましたね。

オーディブルのクレジットが残っていたのでThe Silmarillionの朗読版に投資してみました。BGMの前奏が長くてなかなか始まらない。あ、これが最初の音楽を表しているのか?
ナレーションのMartin Shawさんは渋い声です。

でも書籍版に最初に収録されているトールキンの手紙とかはなく、いきなりエルの創造から始まるのでちょっと心の準備ができない。

手紙はとても分かりやすい解説だから朗読版にも入れてほしかった。

The Silmarillion
By: J. R. R. Tolkien
Narrated by: Martin Shaw
Series: The Lord of the Rings, Book 0, The Lord of the Rings, Book 0
Length: 14 hrs and 49 mins

Publisher's Summary
The complete unabridged audiobook of J.R.R Tolkien's The Silmarillion.

 

 

ファンタジーではよくあることですが、固有名詞が自分の予想と違う。イルーヴァタールの発音が「要るバター?」のように聞こえて困る。