Becoming Sherlock: The Red Circle

以前からオーディブルにおすすめされていたBecoming Sherlockを聞いてみました。
アンソニー・ホロヴィッツ(Anthony Horowitz)原案、サラ・J・ノートン(Sarah J. Naughton)作、どういう作業分けか不明。
朗読はAlfred Enoch。

アンソニー・ホロヴィッツのホームズパスティーシュなので「モリアーティ」みたいな残虐路線だったらいやだなあとびびりながら聞いています。
主人公はジョンという名の20代くらいの男性。アフガニスタンで軍医を経験して、今はロンドンの病院で働いている(医者ではなくポーター)。
ある夜遅くテムズ河畔で外国人不良少年グループに襲われている男性を助ける。
勤務先の病院へ運ぶが、人手が足りず男性は手術を受けられず死亡。しかし安置所へ運ばれそうになった男性はまだ生きていた。
ジョンは顔見知りの看護師と共謀して無許可で手術を行い、男性は一命をとりとめる。
病院の慣例で身元不明者には児童書から選んだ名前がつけられる。今週はSから選ぶ週なので、男性にはシャーロック・ホームズという名が与えられた。

というところまで聞きました。
陰鬱で貧しいロンドン。ビクトリア朝かと思ったら21世紀が舞台です。
イギリスは貧しく景気も文明も後退している。

主人公のジョンも生きる気力を失っているのですが、謎の身元不明男性を助けるため久しぶりに外科手術をして「そうだ俺は医者なんだ!」と使命感を取り戻します。
どういうわけか全裸で助けられた(なぜ・・・)身元不明男性(仮名シャーロック)は驚くべき体力と筋肉の持ち主で知性ある顔つきをしているらしく、ジョンはすでに魅入られています。

ホームズというよりフランケンシュタインみたいな出だしです。
親切な看護婦はミッシーってニックネームでドクター・フーみたい。

マーダーボット#8 Platform Decay

マーダーボット・ダイアリーの第8作目Platform Decayをオーディブルで楽しみました。
朗読はこれまでに引き続きKevin R. Freeさんです。
たぶん説明を聞き逃したと思うが、マーダーボットがこどもに話しかけるときには優しい時のARTのような女性的な声になるので驚いた。

お話はマーダーボットがある人物(以前に登場した人、ちょっと驚いた)に依頼されてこどもたちを救出する。
展開がだいぶゆっくりで、なかなかエンジンがかからないなと思っていたが、そのぶん最後にいっぺんにいろんなことが起きる。こういう作風なのでしょうか。
一番ラストが一番良いところなのでもう少し余韻がほしかった。

こどもの扱いがわからず困惑するマーダーボット。
しかしほのぼのSFの背後には児童労働や人身売買という重いテーマが。

スリー(個人的に「三郎」と呼んでいる)が目覚めた聖人みたいになって勝手にいろんなことをやっているのが笑えました。
そしてメンサーのファミリーは配偶者とこどもが沢山いて人間関係が大変そう。どうやって折り合いつけているのかな、配偶者間の嫉妬とかないのか。

《神探福邇,字摩斯2:生死決戰》ラジオドラマ(下)

香港電台のラジオドラマ、最終話まで放送されました。

《駐家大夫》
自分が住み込み医師に選ばれたのは医術ではなくて武術を見込まれたのか・・・としょんぼりしてる華笙が可愛い。

《終極決戰》
華笙の置手紙は原作小説では文語で書かれていますが、そのまま読み上げるのはさすがにネイティブにもヒアリングが難しいのか、適宜口語になっていました。
でも最後の四字格はだいたいそのままだったので、ラジオで聞くと読むよりさらに歌謡曲っぽい。

原作小説の置手紙はこんなだった(自分で「絶筆」って書くものなんですね)。

籥瀚賢兄足下, 今日一戰,實無勝算,然義不旋踵,雖死弗避。唯恐汝阽危及禍,方出此劣策相欺,歉甚乞恕。
吾煢煢於世,孑然獨立,得一知己,夫復何求?長路漫漫,何其孤寂,有君相伴,不勝感激!筵無不散,合必有離,終須一別,莫懷哀也。 余不信輪迴,然倘有來生,仍盼能再與君連袂並肩,周急救困,儆惡懲奸! 草草不盡,耑此永訣。 愚弟 摩斯 絕筆

福邇が去って華笙が悲しんでいるところが本当にかわいそう・・・と終わった~と思ったら、とつぜん二人の最初の出会いの回想シーンがはさみこまれてて泣かされた。
若い日の華笙が嬉しそうで切ない。

「在下福邇,字摩斯。幸會。」
「福先生幸會。敝姓華,單名笙簫管笛的笙,字籥瀚。」 
「笙磬同音,笛籥浩瀚,好名字。」


とにかく華笙が可愛かった、声優の人もすごく良い声。

ナランダーが好きなんだー

アン・レッキーの短編集Lake of SoulsにThe Nalendarという作品が収録されています。
レイブン・タワー系列作品で、ナランダー河の神とそのライバルの戦いを描いている。
小さいトカゲの神様が出てきて、アッジョア・アンドーの朗読で聞くとすごく可愛い。何度もその話ばかり聞いてしまう。

Lake of Soulsには「主の命に我従はん」も入っていて、この朗読もとても面白いのですが、ブレクの声がブレクらしくなく、ぎこちない発音で、それもまあ良いのですが、でももっとブレクっぽい発音のも聞きたい。と思う朗読です。
表題作のLake of Soulsもティプトリー風のファーストコンタクトシスターフッドで良い。

アン・レッキーの新作は2026年5月発売予定

アン・レッキーの新作Radiant Starが2026年5月12日発売予定と発表されていました。
またラドチ帝国ものに戻るようです。オーディオブックも同時発売のようですが、朗読者は引き続きAdjoa Andohだといいな。


Radiant Star
By Ann Leckie


On SaleMay 12, 2026
PublisherOrbit
ISBN-139780316290357
Price$30.00

www.hachettebookgroup.com

 

《香江神探福邇,字摩斯2:生死決戰》ラジオドラマ(上)

香港電台で《香江神探福邇,字摩斯2:生死決戰》のラジオドラマが放送されています。いま聞けるのは「十字血盟」から「駐家大夫(上集)」まで。華笙の声の人が本当に良い声で大好き。

「十字血盟」は最後に華笙が突然婚約報告するので、いつ恋愛した・・・?とぼうぜんとしてしまうが、福邇は神探だけにちゃんと気づいていた様子。ぜんぜん恋愛場面なかったのに。

 

www.rthk.hk

 

マーダーボットの次作は2026年5月出版予定

マーダーボット・ダイアリーの新作Platform Decayは2026年5月5日出版予定だそうです。
子供がいっぱい出てくると書いてあるけど。ファミリー路線になるのかな。

 

torpublishinggroup.com