2020-01-01から1年間の記事一覧

サミュエル・ウェスト朗読のGrimm Tales for Young and Old

フィリップ・プルマンによるグリム童話の語り直し。有名な童話をまんべんなく取り上げている。 目次がないのでよく分からないが、サマリーによると50話あるらしい、道理で10時間もかかるわけだ・・・ 買った理由は朗読がサミュエル・ウェストだから。良…

闇の左手 BBCラジオドラマ版 

BBCラジオドラマ版のThe Left Hand of Darkness。エストラーベンをLesley Sharpが演じている。 エストラーベンが女性の声で衝撃的。とか感じてしまうのが自分の中にもある無意識の偏見なのでしょう。ル・グウィンご本人もどこかで書いてたけど、ゲセン人って…

サミュエル・ウェスト朗読のスイミングプール・ライブラリー 

「オーディブルで洋書を聞いて英語力アップ!」というブログはたくさんあるので、「オーディブルでまったく英語力アップに役立たない作品を聞いて感想を書くだけ」を目指しているブログです。間違ってアクセスしてしまった方すいません、お気をつけておかえ…

アントン・レッサー朗読のThe Reluctant Dragon 

ケネス・グレアムの『おひとよしのりゅう』の朗読。ショートストーリーですぐ聞き終わるので就寝前に聞いています。 村はずれに住み着いた心優しいドラゴンと少年の友情物語。ドラゴン退治に来た聖ジョージがすっとぼけた人で面白い。アントン・レッサーの元…

オーディオ・ドラマ クリスマス・キャロル 

先日「Merry Christmas! ロンドンに奇跡を起こした男」なる映画を見たところ非常に面白く、特に大好きなジョナサン・プライスとサイモン・カーロウが出ていて嬉しかった。 友人に「小さいティムを殺すな」とアドバイスされたディケンズが「ネルは殺せって言…

デヴィッド・テナント朗読の 女王陛下の007 

「次のジェームズ・ボンドはデヴィッド・テナントか?」的な話題が時々流れてくると思うんですけど(自分の近辺だけか?)、それはさておきテナントがOn Her Majesty's Secret Serviceを朗読しているので聞いてみました。 正直007の映画はテーマ音楽が流れる…

The Graveyard Book オーディオドラマ

ニール・ゲイマンのThe Graveyard Book。「墓場の本」とは?と思った奇妙なタイトルですが、「ジャングル・ブック」の墓場版なのですね。ということは作者のあとがきで明らかになります。あとがきはニール・ゲイマンご本人の朗読です。 日本では「墓場の少年…

いま聞いてるBBCのラジオドラマ 2020.12.1

しばらくご無沙汰していたラジオドラマをぼちぼち聞いています。 ■Understand by Ted Chiang テッド・チャンの「理解」。事故で植物状態だった男が頭の良くなる薬を投与されて知覚が拡大していく。前半の「アルジャーノンに花束を」風の俺すげー全能小説と後…

Audible洋書 ニール・ゲイマンの北欧神話

オーディブルにはニール・ゲイマンの作品がいろいろありますが、中にはご本人朗読の作品も。このNorse Mythologyも本人の朗読作品です。 小説も上手で朗読も上手ってどんなに才能に恵まれているのでしょうか。プロの声優ではないので、美声とは言えないかも…

Audible洋書 Lovecraft's Monsters

ラブクラフトの怪物アンソロジー。ニール・ゲイマンが入っていたので聞いてみました。 実はラブクラフトにあまり詳しくないのですが、ニール・ゲイマンのクトゥルーものが好きなのです。(単にニール・ゲイマンのファンなだけか)本アンソロジーはエリザベス…

Audible洋書 アントン・レッサー朗読の「幸福な王子」

2ポンドセールで買いました。 日本で出版されている「幸福な王子」は「柘榴の家」と合冊になっていることが多い気がします。それでてっきり朗読版も「柘榴の家」が入ってると思い込んで買ったら「幸福な王子」だけでした。アントン・レッサー朗読の「柘榴の…

Audible洋書 マーダーボット・ダイアリー Network Effect

先日出版されたマーダーボット・ダイアリー第五話「ネットワーク・エフェクト」をオーディブルとキンドルで楽しみました。 シリーズ初の長編。 まだ日本語訳が出てないのでネタバレしないように感想を書きたいがネタバレしないのは難しい・・・既訳を全話読…

「ブランロウ・ホール殺人事件」登場人物

「ムーンフラワー・ホテル殺人事件」は「ブランロウ・ホール殺人事件」に関係する人物や場所を少しずつずらしながら書かれているので、だんだん誰が誰をモデルにしてるかごちゃごちゃになってくる。 スーザンを真似て、読みながら作ったメモ。 作りながら「…

「アティカス・ピュント 事件を引き受ける」登場人物 

ムーンフラワー殺人事件はあまりに登場人物が多いので、ピュントのパートAtticus Pund Takes the Caseが終わった時点で自分用メモを作ってみました。ネタバレはしてないはず。 なお、前作同様ピュントのパートには目次と登場人物と献辞が完備されており、朗…

Audible洋書 Moonflower Murders

アンソニー・ホロヴィッツの新作Moonflower Murders。Magpie Murdersの続編です。 でも続編とは?いったいどういう作品なのか?と興味いっぱいで聞きました。というかまだ終わっていません。終わらない理由はものすごく長い、そして密度が濃い、登場人物多い…

Science Fiction: The Best of the Year, 2007 Edition

だいぶ以前に買ってダウンロード積読になっていた本。 思い出して読んでみました。そしてどうして積読になっていたか思い出しました。目次が読みにくい。 こういう感じでリンクになっているのです。自分の読みたい作家が見つけにくいよ・・・そして前の作家…

BBCラジオドラマ ディスクワールド Mort

いまBBCラジオ4エクストラでテリー・プラチェットのMortを再放送しています。アースシーも再放送してるので夏休み企画か? Terry Pratchett Morthttps://www.bbc.co.uk/programmes/b007k www.bbc.co.uk 主人公のモート(モーティマーの愛称)は奉公に出…

Audible洋書 マーダーボット・ダイアリー Exit Strategy

Murderbot Diariesの第4話 このシリーズに出てくる人類グループのリーダーは女性が多い。実際に女性が活躍してるという理由以外にマーダーボットは人類のジェンダーをあまり気にしてなくて、特にジェンダーの区別が必要な時以外の代名詞は「彼女」で済ませて…

Audible洋書 マーダーボット・ダイアリー Rogue Protocol

Murderbot Diariesの第3話 女性の登場人物が多いので、朗読は裏声が大変そう。 タイトルの順番覚えにくくないですか、アン・レッキーのラドチ帝国シリーズも順番わからなくなるけど、マーダーボットもわからなくなるわー。 今回の雇用主はドン・アベネ。阿倍…

Audible洋書 マーダーボット・ダイアリー Artificial Condition

Murderbot Diariesの第2話 Artificial Condition マーダーボットが記憶から消えている過去を探ろうと探偵するお話。 朗読者も自分もこの世界に慣れてきた気がする。 ART (aka Asshole Research Transport)が登場する巻。マーダーボットとART が並んで(?)S…

Audible洋書 マーダーボット・ダイアリー All Systems Red

Murderbot Diariesの第一話All Systems Redをオーディブルで聞いてみました。 最初は音声だけにトライしてみたが、朗読だけでSFを理解できるほどの英語能力はなかった。電子書籍もあわせて購入。日本語訳は4話まとめて一冊なのに、英語版は一話ずつの販売で…

いま聞いてるBBCのラジオドラマ 2020.4.15

久しぶりにラジオドラマを聞いています。 ■Hilary Mantel The Mirror and the Light 今年三月に出版されたヒラリー・マンテルのウルフ・ホール三部作の最終作The Mirror and the Light。もうBBCのラジオで放送されています。朗読はアントン・レッサー。アン…

Audible洋書 Utopia for Realists

「スペインが新型コロナウイルス対策にベーシック・インカムを導入」というニュースが流れたと思ったら実は貧困層に対する補助だったという訂正ニュースが流れたりした今日、ルトガー・ブレグマンのUtopia for Realistsの朗読を聞いています。 オーディブル…

Audible洋書 Moriarty

去年聞いたアンソニー・ホロヴィッツのMagpie Murdersがとても面白かったので、同じ作者のシャーロック・ホームズのパスティーシュにも挑戦してみました。英語版の表紙がとてもよく内容を表しているとあとから見て感心した。 アメリカ人のFrederick Chaseが…

Audible洋書 The Fated Sky

The Calculating Starsが面白かったので、続編The Fated Sky(Lady Astronaut, Book 2)も聞いてみました。朗読が作者本人ということにあらためて驚きます。すごく演技が上手い。 月から帰還した主人公のエルマ・ヨークは過激派グループに誘拐されてしまう。犯…

Audible洋書 The Calculating Stars

国際女性デーを記念してMary Robinette KowalのThe Calculating Starsを聞いてみました。 英語版のウィキペディアによるとこの作品は2019 Nebula Award for Best Novel2019 Locus Award for Best Science Fiction Novel2019 Hugo Award for Best Novelを受賞…

Audible洋書 Once Upon a River

Diane SetterfieldのOnce Upon a Riverを聞いてみました。以前にこの作者のBellman & Blackという喪服製造業者の小説を読んだことがあって、面白かったので今度はOnce Upon a Riverに挑戦。 宿屋に集まった人々が物語を語るというカンタベリー物語風の作品。…

Audible洋書 アントン・レッサー朗読のオデュッセイア

アントン・レッサーの声が大好きなので彼の朗読を一冊買ってみました。できるだけ長いほうが得だろうといういじましい判断のもとホーマーの「オデュッセイア」を選択。長いといっても4時間なので、ゲーム・オブ・スローンズの原作の各巻30から50時間とか…