「ブライズヘッド再訪」朗読ジェレミー・アイアンズ

Saltburnを見た後「ブライズヘッド再訪」を読みたくなって朗読版を聞きました。
何人か朗読しているのですが、ここはやはりジェレミー・アイアンズに読んでもらいたくてアイアンズ版を購入。

チャールズは地声そのままですが、セバスチャンの声がすごくセバスチャンらしい。アンソニー・ブランチも似ていた。当たり前だけどとても朗読が上手い。

セバスチャンの栄光からの転落が意外に早く、夢のような時代はすぐに終わってしまう。
後半ジュリアと恋愛してセバスチャンがすっかり忘れ去られてしまうのがなんだか納得いかなかったのですが、「愛し合っているのに宗教に阻まれて結婚できない」状況をセバスチャンでは作り出せないからだろうか?と思いました。

宗教の部分は再読してもよく分からず、臨終に額に油を塗るかどうかであんなに家族が揉めて人間関係が崩壊してしまうとか日本だと平安時代くらいまでではないかと思わされました。

チャールズがあわやブライズヘッドを相続しそうになる場面とかすっかり忘れていた。結婚によって自分のものになりかけたお屋敷に戻ってきたが気づかなかったチャールズと、結婚以外の方法で邸宅を自分のものにしたSaltburnの違いについて考えさせられた。