アン・レッキーの新作Translation Stateが降ってきた

6月6日にアン・レッキーの新作小説Translation Stateがキンドルオーディブルから降りてきました。
両方買うときには、まず朗読を一章聞いて、そのあと同じところを文字版で読むことにしています。(朗読だけで理解できるほど英語のリスニング能力高くないから)

今作は金持ちの名門女性が死亡し、子孫が葬儀に集まるが、謎の人物が登場して自分が家名も財産もすべて相続すると言い放つ・・・という場面から始まります。アガサ・クリスティーっぽい、本当にSFなのか?

主人公は死んだ老女の孫。数十年にわたり傲慢な老人の世話をしてきたが、何も相続できずに放り出される運命。しかし謎の相続人は老女との約束で主役の面倒をみることになっており、ふさわしい仕事を割り当ててくれるという。
その仕事とは外務省の特別捜査官、任務はラドチャーイの逃亡者を発見すること。

ここまで朗読で聞きました。

ってことは、今回の主役Enae Athturはラドチャーイではないのですね。舞台はSaeniss Polityという惑星かステーションのようです。

文字版を読んでみると、主役の代名詞はsieと綴られています。耳で聞くとsheと同じに聞こえますが、女性代名詞ではないのです。敬称はMx Athtur。 
謎の相続人Zemil Igoetoや死んだ祖母ははっきりと「彼女she」とされているし、弁護士は「彼」なので、ジェンダーが3種類以上ある社会が舞台と思われます。ラドチはジェンダーなかったから楽だったけど、今回はややこしそう。

200年も逃亡しているというラドチャーイは何者なのか?(一瞬セイヴァーデンかと期待してしまった)アガサ・クリスティーかと思ったらスペース捜査官ものなのでしょうか。続きが楽しみです。