スザンナ・クラークのThe Wood at Midwinterのオーディブル版を聞きました。
作者ご本人の朗読。
30分ほどの短い作品で、最後に著者あとがきがついています(朗読で)。
最初は慣れない話し方とちょっとハスキーな声で聞き取れないかも・・・と心配しましたが、慣れるとだんだん気分が入ってきてこんな声の人なんだなあと嬉しくなってきた。あんまり美声じゃないところが親しみを感じられる。
(ネタバレしています)
19世紀のイングランドが舞台で10代の女性が動物を愛するあまり森へ入って子熊のお母さんになってしまうという筋書きです。でもスザンナ・クラークの他の作品同様、筋はあまり重要でなく、物語の雰囲気を楽しむ作品。
あとがきによるとBBCラジオのクリスマス特集用に依頼されたとのことで、その時の朗読(作者ではなくプロが読んでる)はBBCのサイトで今でも聞けます。
The Wood at Midwinterのヒロイン、メレディスが住む都市はジョン・アスクグラスの王国にあって、「ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル」にわりと長い注を書いた。今回探してみたけどその注が見つからない、妖精の仕業だ。とあとがきなのかフィクションなのか分からないことをおっしゃっていて面白い。
ヒロインの町の聖フランチェスコ教会のステンドグラスの片隅に彼女が子熊を抱いている場面もあるそうです。なぜ聖フランチェスコ?と思ったが小鳥に説教した聖人ですね。
The Wood at Midwinter
By: Susanna Clarke
Narrated by: Susanna Clarke
Length: 34 mins
Unabridged Audiobook
Release date: 10-24-24
Language: English
Publisher: Bloomsbury Circus