『ピラネージ』と『こわれた腕輪』

Piranesi by Susanna Clarkeの感想です。
ものすごくネタバレしています。

スザンナ・クラークの『ピラネージ』を読んでいるとアーシュラ・K.ル=グウィンの『こわれた腕輪』と響きあうものがあるように感じました。

主人公は迷宮で暮らしている。
主人公は名前を奪われ、新たな名を与えられる。
主人公は迷宮へ来る以前の生活を覚えていない。
主人公はその迷宮に仕えるたった一人の巫女。
外の世界から主人公を救いにくる人物がいる。
その人物が暗い迷宮を灯りで照らし出し、主人公はそれを隠れてみている。

 

アン・レッキーのThe Raven Towerを読んだ時も『こわれた腕輪』に似ていると思ったので、自分がル=グウィン好きなだけでしょうか。