Piranesi朗読版

スザンナ・クラークのJonathan Strange & Mr. Norrellがとても面白かったので、続けてPiranesiを聞いてみました。

男性の一人称で進む物語。彼は彫刻のたくさんある大きな館で暮らしているようです。
が、まったく状況が分からない。家の中に海があるの?部屋の外は宇宙?時々現れる「その他」とは?

「ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル」は曲がりなりにもヨークやロンドンが舞台だったので取っ掛かりがありましたが、「ピラネージ」は何のヒントもないまま聞いてとても混乱しました。
主人公の名前ピラネージは本名ではなく、一種のニックネームなのですが、なぜそんなあだ名がついているのか、かなりストーリーが進むまで明かされないし。

とにかく変わった小説です。読み終わったあとの満足感は限りなし、作者の慈悲は果てなし。
朗読のChiwetel Ejiofor氏の声もとても良い。預言者の声がとくに良かった。

 

 

Piranesi
By: Susanna Clarke
Narrated by: Chiwetel Ejiofor
Length: 6 hrs and 58 mins