ロバートの反乱のおさらい (2)

続きです。
ネタバレ踏みたくないかたはここでお帰りください。(簡潔な警告)


「ガルタウン攻略」

〈アリン家〉
ジョン・アリンが自分のバナーマン(複数はバナーメン)に呼びかけ反乱のきっかけとなりました。
ヴェイルのバナーメンたちが全員アリンに味方したわけではなく、ガルタウンで反乱軍と王党軍の最初の衝突が起こる。

〈バラシオン家〉
ロバートが王党軍の首領を倒してヴェイルの戦いは終了したようです。ここまではアリンの義挙だったのが、このあたりからロバートがリーダーシップを取るようになったのでしょうか。


「サマーホールの戦い」

ロバートとネッドはそれぞれ地元に帰ってバナーメンを集める。

〈スターク家〉
北部は領主と世継ぎをターガリアンに殺されてるし、もともと独立心が強い地域なので、一致団結して立ち上がったようです。

〈バラシオン家〉
しかしロバートの故郷ストームランズの諸侯は、領主のフィアンセが誘拐されただけでは王家に逆らう気になれなかったようです。セルミーやコニントンのように宮廷に子息が出仕してる家もあるし、急に逆賊になれって言われても・・・というわけで王党軍と反乱軍に分かれて内部で争うことに。
離宮のあるサマーホールで一日に三度合戦が行われ、ロバートが全勝。


「アシュフォードの戦い」

〈バラシオン家〉
ロバートは次弟スタニスにストームズエンドをまかせて北上します。
しかしアシュフォードでランディ・ターリーに撃破される。この人はサムウェル・ターリーのお父さんんですね。
からくも逃れたロバートはネッドとアリンに合流。

一方ターリーの主君タイレルは調子に乗ってストームズエンドを包囲、このあとスタニスは一年に渡って籠城を強いられ、飢えに苦しむことに。

〈ターガリアン家〉
エイリス二世は敗戦の責めを取らせて王の手のメリウェザーを解任、レイガーの親友ジョン・コニントンを王の手に任じる。コニントンはストームランダーでもともとバラシオンの家臣ですが、ロバートとそりが合わずに宮廷勤めをしていたようです。レイガーはどうして親友のコニントンをおいて逃げたのかな。


「鐘の戦い」

〈スターク&アリン家〉
ネッドとアリンはリバーランドのタリー家を説得、反乱軍に引き入れます。

〈バラシオン家〉
王の手ジョン・コニントンがロバートをストーニー・セプトに追い詰める。
そこへスターク、アリン、タリーの合同軍がロバートの救援に現れ、王党軍は敗退。

〈ターガリアン家〉
エイリスはコニントンをウェスタロス所払いの刑に。コニントンはエッソスに逃げて消息不明となりました。

〈スターク&アリン家〉
この戦いで跡継ぎを失ったジョン・アリンはライサ・タリーと結婚。ネッドもカトリン・タリーを娶る。


〈無駄な感想〉
何度読んでもコニントンが可哀想だなあ。
国土がまっぷたつに分かれて争っているときに肝心のレイガーはどこかに雲隠れしています。

ターガリアン(の姓を持つ人物)はロバートの反乱が起きてからまだ誰も戦ってないんですね。ターガリアン家は領土を持たず、キングズランディングとドラゴンストーンに城を所有しているだけ。
王家の軍隊は王の親衛隊キングズガードと王都の警備軍シティウオッチのみ。ドラゴンがいたころは軍隊なんて必要なかったのでしょうが、反乱が起きてみたらとても心細い軍備だった。

エイゴン五世はそれを分かっていて諸侯と通婚して王権を強固にしようとしたのでしょうね。でもうまくいかずに却って笑う嵐の乱が起きたりして、結婚はターガリアンにとっては諸刃の剣。


(つづく)