「サンドマン」オーディオドラマ EP 19 Façade

ラニア・ブラックウェルUrania Blackwell (声:サマンサ・モートン)は元スーパーヒーロー。
任務中にエジプトの太陽神ラーによって負傷してリタイア、いまは労災年金で生活している。
彼女と世間の接点は元職場の年金支払い担当者との電話だけ。
孤独のあまり自殺を考えるが、不死の身なので、たとえ体がバラバラになっても空気中や水中に広がって生き続けてしまうかもと踏み切れずにいる。

昔の同僚から久しぶりのランチに誘われ、いそいそと出かけていくウラニアだが・・・

「閉じ込められた女」はサンドマンに何度も登場するモチーフ。
地獄の牢獄にいるナダ、芸術家の美神として監禁されるカリオペー、ジェドの夢の中で妊娠したまま何年も過ごすリタ、眠ったまま数十年を生き、自分では知らないうちに出産するユニティ、ダイナーから出られないレズビアンのジュディ・・・

夢は女を解放するのではなく閉じ込めるものなのでしょうか。サンドマン本人も登場したときからガラスのドームに閉じ込められているので、全体のテーマが監禁なのか?


コミックスではこの作品がVol 3の最後の作品なので、一応救いはあるものの寂しく孤独な読後感です。
オーディオドラマ版は「夏の夜の夢」と順番を入れ替えているので、だいぶラストの印象が違います。