（漫画『ゴールデンカムイ』の最終話までのネタバレがあるのでご注意ください）
今日は百之助とスメルジャコフの私生児比較。
似ていると思った部分を箇条書きにしました。
■スメルジャコフ（パーヴェル・フョードロウィチ）
・リザヴェータ・スメルジャーシチャヤがカラマーゾフ家の風呂場で生んだ。父親不明だがみんなフョードルだと思っている
・カラマーゾフ家に住んでいる
・母親は神がかり
・使用人夫婦に育てられる。
・子供のころ子猫を殺してお葬式ごっこ
・モスクワで料理人の修行をしてカラマーゾフ家に戻ってきた
・料理が上手い
・イワンにそそのかされて父を殺す
・母を侮辱されると怒る
・癲癇の持病がある
・病気で入院しているところをイワンに見舞ってもらう
・イワンと話して「つまり、賢い人とはちょっと話すだけでも面白いと世間で申しますのは、本当なんですね」と喜ぶ
・犯行を告白したあと自殺
（漫画『ゴールデンカムイ』の最終話までのネタバレがあるのでご注意ください）
■尾形百之助
・芸者の母親と花沢幸次郎の間に生まれた。父に認知されているかは不明だがみんな花沢の子だと思っている。
・父と異母弟と同じ師団に所属
・母親は精神的に不安定だった
・祖父母に育てられる
・子供のころ母を殺して父が葬式に来るか試した
・東京生まれだが北海道の第七師団に入団
・よく料理の材料を捕ってくる
・鶴見にそそのかされて父を殺す。宇佐美にそそのかされて異母弟を殺す
・宇佐美に母を侮辱されて怒る
・精神が錯乱することがある
・怪我で入院しているところを宇佐美に見舞ってもらう
・鶴見と話して「やっぱり全部わかってくれてたんですねぇ鶴見中尉殿は」と喜ぶ
『ゴールデンカムイ』を読んだ当初いちばん分からなかったのが私生児の尾形が父親と同じ師団にいることでした。普通愛人の子は隠すのではないでしょうか、花沢はどうして私生児を自分の部下にしたのか？と疑問だったのですが、スメルジャコフが下敷きになっているなら納得です。親子の悲劇を起こすためには同じ家にいないとね。
スメルジャコフの描写「何かをほのめかすように左目を細める」とあるのが尾形っぽい。
イワンに「何もかも、あなたと二人だけで、あなたといっしょに、殺したんでございます」と言っちゃうスメルジャコフも尾形っぽい。
もうスメルジャコフのすべてが尾形に見えて、尾形のブーツに３０００ルーブル隠してあるのかなと思ってしまう。
