津田健次郎朗読『桜の森の満開の下』

オーディブルUKの年会費更新時期が来たのですが、円安が進みすぎてポンドが高くて年会費払えない・・・
やむなくUKは一時退会して、オーディブル日本のお試し期間を試しています。

しかし日本語の朗読のトレンドがよく分からない。

アニメ版の『ゴールデンカムイ』で尾形百之助を演じている津田健次郎氏の声が好きなので検索してみました。
私以外にもたくさんの人が検索しているらしく、「津田」と入力するだけで「津田健次郎 朗読」とかサジェッションされる。

検索の結果「朗読喫茶 噺の籠 肆」というオーディオブックの『桜の森の満開の下』がヒットしたので聞いています。

いや良い声。いい声すぎて笑ってしまうほどです。内容も声にぴったり。

「桜の花が咲くと人々は酒をぶらさげたり団子だんごをたべて花の下を歩いて絶景だの春ランマンだのと甘い嘘で若者をたぶらかすのがお上手ですなあ、鶴見中尉殿。」

とか幻聴してしまいそう。

本で読むと陰惨な話だった記憶があるけど、津田健次郎氏に読んでもらうと「ああ、これが坂口安吾に愛されて生まれた小説なのだ」としみじみしてしまいます。「山賊殿が人を殺すのをみてみたい」っていうか。
坂口安吾の文体が百之助の口調っぽいのも新発見です。