The Neil Gaiman at the End of the Universe

オーディブルで聞きました。宇宙の果てのザ・ニール・ゲイマン
なぜニール・ゲイマンに定冠詞がついているのか謎のタイトル。宇宙の果てのレストラン
The Restaurant at the End of the Universeのもじりだから?


クレジットにナレーター:ニール・ゲイマンとなっているので、自作の朗読かと思ったのですが、オーディオドラマで脚本家はArvind Ethan David、ニール・ゲイマンは演者です。

宇宙船の中で目覚めた男(ニール・ゲイマン)。記憶を失っていて、船のAIも故障している。外部と連絡も取れず自分が誰かも分からない。
船内を探索して、どうやら自分が200年前の作家ニール・ゲイマンらしいと知る主人公。
やることもないので、ニール・ゲイマンの作品を読むことにする。ただ、主役が狭い場所に閉じ込められているサンドマンは読む気になれない。

ニール・ゲイマンの小説の素晴らしさに感嘆する主人公(ニール・ゲイマン)。
宇宙広しと言えど、こんな役が許される作家はニール・ゲイマンだけでしょう。

ストーリーも良いが、キャラクター造形が優れている、と愛しげにニール・ゲイマン作品のキャラクターの名をあげていく主人公(ニール・ゲイマン)。
アジラフェルとクロウリー、彼らはone and allというセリフを聞いて、アジラフェルとクロウリーはやはり同じキャラクターの別の面を表しているのだなと納得。

主人公が船のAIにShipと呼びかけるところが好き。呼び方がセイヴァーデンっぽい。


ニール・ゲイマンの小説を読んで元気を取り戻した主人公は宇宙船の修理に取りかかる。すると船が「任務完了」と告げ、主人公は地球のベッドで目覚める。
彼は脳科学者か何かで、意識を失った状態で何かの実験をしていたらしい(よく分からず)。AIの声と思っていたのはパートナーで妻の女性の声だったのです。


SF作品として面白いというよりニール・ゲイマンニール・ゲイマンを演じる妙味を味わうオーディオドラマだった。
ニール・ゲイマンの声の演技が素人離れして上手い。

 

The Neil Gaiman at the End of the Universe Audible Logo Audible Audiobook – Original recording
Arvind Ethan David (Author)

Neil Gaiman, Jewel Staite (Narrator)