Netflix サンドマン Ep4 A Hope in Hell

Netflixのドラマ『サンドマン』 を見たので感想をメモしています。
ネタバレしています。本当にただのメモです。
原作コミックスやオーディオドラマ版との比較も(時々)試みています。

Ep4 A Hope in Hell

モーフィアス(トム・スターリッジ)は兜を取り戻すために地獄へ赴く。

【ここが原作と違う】
Ep3の最後に「次は地獄へ行く」というモーフィアスにカラスのマシューが驚愕するシーンがありました。原作ではジョン・コンスタンタインがクールに「みんな最後は行くだろ」とか言っててカッコよかった。

原作ではドリームは一人で地獄へ行くのですが、オーディオ版ではちょっと長めのモノローグがあって、ジェームズ・マカヴォイがエンドレスがそれぞれ抱きしめている孤独について語るのがとても良かった。そのオーディオ版の大人の魅力モーフィアスに比べると、ドラマのモーフィアスは喧嘩するのにダチについてきてもらう高校生みたい。


ヘルメットを占有していたのは悪魔のコロンゾンでした。コロンゾンはモーフィアスと決闘することになるが、チャンピオンとしてルシファー・モーニングスター(グェンドリン・クリスティー)を指名。
夢の王は決闘に勝って兜を取り戻す。
モーフィアスがルシファーをライトブリンガーとかモーニングスターとか光を思わせる美名で呼ぶのは嫌味なのか言霊効果を狙っているのか。


【ここが原作と違う】
え、コロンゾン戦わないの・・・原作ではすごく面白いキャラクターだったコロンゾンが地味な普通の悪魔に変更されていて悲しい。
グェンドリン・クリスティーはすばらしく美しく、演技も堂に入っている。
原作では決闘の場所は場末の酒場でガヤガヤと落ち着かないなか不利な勝負を強いられるモーフィアスだったが、ドラマでは高貴なしつらえの決闘場で美の競演って感じでした。でもちょっとマシュー五月蠅いんですけど・・・原作を知らない人のために分かりやすい解説キャラが増えるのは仕方がないのか?

ドラマではマジキンがルシファーについているので、2対2の数合わせのためにもマシューが必要なのかなと思いました。原作のマジキンはもっと後まで出てきません。ドラマのマジキンのサルサパンツみたいな衣装がお洒落と思ったけど、もしかして、たっつけ袴?和装?


ヘルメットをかぶってルビーのもとに移動するモーフィアス。しかしルビーは魔改造されていたのです。気絶。

人間界ではジョン・ディー(デヴィッド・シューリス)が通りがかった車のドライバー、ローズマリー(サラ・ナイルズ)に拾ってもらいルビーのもとへ向かう。

【ここが原作と違う】
原作のジョン・ディーは女性を銃で脅して乗せてもらうが、ドラマのドライバーは親切心から乗せてくれた。すごく良い人で彼女に恐ろしいことが起こると思うと怖い。しかしデヴィッド・シューリスがあまりにも魅力的でそのあがらいがたい魅力がまた怖い。原作には犬も出てこない。ニール・ゲイマンが犬にひどいことをするはずないと思いながらも犬に何かあったらどうしようと心配。


映画『ヒッチャー』を思わせる乗せたら最期、恐怖のヒッチハイクも終わりジョン・ディーは倉庫にあるルビーを取り戻しました。
ジョン・ディーが「グッド・パーソンはこの世では生き残れない」といいながらコートのふところの隠しに手を入れる場面がこのドラマで一番怖かった。

【ここが原作と違う】
原作のジョン・ディーはあっさりドライバーを射殺したが、ドラマではローズマリーを殺さずに去らせたうえ、ママの形見のamulet of protectionをプレゼントしていました。原作の運転手は子持ちではなかった気がするし、ジョン・ディーに嘘をついていたので殺されたのか?ドラマではジョン・ディーの母の愛が別の母の愛を救ったのでしょうか。これもまた地獄の希望ということなのか。(などと納得する場面ではない)

グェンドリン・クリスティーのルシファーを見るのをすごく楽しみにしてて、期待通りとても良かったのですが、それを上回ってデヴィッド・シューリスがすごすぎた。