2022-01-01から1年間の記事一覧

『色褪せた太陽』三部作が絶賛絶版中

アーカディ・マーティーンの『帝国という名の記憶』のハヤカワ文庫解説がとても良く、お役立ち情報満載でした。『帝国という名の記憶』はC.J.チェリイの『色褪せた太陽』シリーズの影響を受けていて、アーカディ・マーティーンだけでなくアン・レッキーやユ…

帝国SFとタカラヅカ 『帝国という名の記憶』

アーカディ・マーティーンの『帝国という名の記憶』を読みました。好きだ。好みすぎる。 クローン皇帝や、別人格の埋め込みなど、解説でもアン・レッキーの「ラドチ帝国」やユーン・ハ・リーの九尾の狐シリーズとの関連が指摘されていたけど、ここ最近のSFの…

『ピラネージ』と『こわれた腕輪』

Piranesi by Susanna Clarkeの感想です。ものすごくネタバレしています。 スザンナ・クラークの『ピラネージ』を読んでいるとアーシュラ・K.ル=グウィンの『こわれた腕輪』と響きあうものがあるように感じました。 主人公は迷宮で暮らしている。主人公は名…

『ピラネージ』と『魔術師のおい』

Piranesi by Susanna Clarkeの感想です。ものすごくネタバレしています。 スザンナ・クラークの『ピラネージ』は複数の小説の本歌取りになっているようです。最初に読んだとき、彫刻の並ぶ広間や、誰もいない静かで心安らぐ場所からC・S・ルイスの『魔術師の…

スザンナ・クラークの『ピラネージ』

Piranesi by Susanna Clarkeの感想です。ネタバレしていますのでお気をつけください。 男性の語り手の日記の形式になっています。冒頭からいきなり奇妙なことが書いてある。 「月が第三北広間に上った時、わたしは第九回廊へ3つの潮汐の合流を見に行くとこ…

スティーブン・フライのあなたの脳内へ

オーディブルのUKとUSAの会員向け無料ポッドキャスト。スティーブン・フライが最新の脳の研究結果を12回に渡って分かりやすく解説。 もちろん脚本家は他にいるのでしょうから、スティーブン・フライの説明ではなく脚本家の説明が分かりやすいんですよね。…

いま聞いてるBBCのラジオドラマ 2022.1.29

■Falco Venus in Copper アントン・レッサー主演のラジオドラマ。よく再放送されています。写真とタイトルから「マルタの鷹」風の国際ハードボイルドを予想していましたが、意外にも古代ローマが舞台の探偵物です。アントン・レッサーが革ジャン着る意味はど…

「グッド・オーメンズ」 フルキャストプロダクション

オーディブルUKで予約して1月22日の夕方に降ってきました。日本のオーディブルでも聴けるようです。お値段はちょっとびっくりするけど、たぶんお試しで一冊目は無料のような気がするので、興味があればぜひトライしてみてください。 「フルキャストプロダ…

Piranesi朗読版

スザンナ・クラークのJonathan Strange & Mr. Norrellがとても面白かったので、続けてPiranesiを聞いてみました。 男性の一人称で進む物語。彼は彫刻のたくさんある大きな館で暮らしているようです。が、まったく状況が分からない。家の中に海があるの?部屋…

テナント&シーンのグッド・オーメンズのオーディオ本が予約できるようになっている

アメリカとカナダでは販売されてるらしいデイヴィッド・テナントとマイケル・シーン朗読のオーディオブックが1月22日からUKでも聴けるようです。 オーディブルUKで予約できるようになっていました。 プレ・オーダーすると当日に自動的に降ってきて嬉しさ…