■The Crownlands
ザ・クラウンランズ(複数形)
ロード・パラマウントはおらず、国王が直接統治する土地。首都のある王領。
七王国時代には独立王国ではなく、リヴァーランズ、ストームランズ、リーチに囲まれた中間地でした。
日本人や中国人ならきっと新京とか西京とか新開地などと名付けたことでしょう。
◇キングズランディング(King's Landing)
ウェスタロスの首都。
王宮はザ・レッド・キープ(The Red Keep)。なぜザがつくのか?城には定冠詞不要と習ったのに・・・。
有名なザ・鉄の玉座(The Iron Throne)はザ・グレート・ホール(The Great Hall)にあります。見学は要予約。
◇ドラゴンストーン(Dragonstone)
ブラックウォーター・ベイ(Blackwater Bay)に浮かぶ火山島です。火山の噴火から逃げてきたのにまた火山に住むヴァリリア人たち。平らな顔の種族やローマ人のように温泉好きなのか?(無根拠)
ターガリエン家はここに百年ほど暮らしてからおもむろにウェスタロス侵略を開始しました。しかしこの岩島には農地もなければ鉱山もない。いったいどうやって生活をたてていたのか不思議です。ドラゴンも食わせにゃならんのにな。そこはやはり魔法でしょうかね。
王家の世継ぎは伝統的にこの島に住み、プリンス・オブ・ドラゴンストーン(Prince of Dragonstone)の称号で呼ばれました。ドラゴン伝説があり、太子が領主である点はウェールズを思わせられます。
ロバートの反乱の際には狂王エイリスの妻Rhaella王妃が末息子ヴィセーリス(Viserys)を連れてドラゴンストーンに逃げ込みました。彼女はここで娘デナーリス(Daenerys)を出産したもののまもなく死亡。
ロバートは王位についたあと、ドラゴンストーンをスタニスに与えます。当時ロバートには実子がいなかったため、スタニスがバラシオン王家の世継ぎとしてこの島を治めました。
6年後(だっけ?)のグレイジョイの反乱の際にはスタニスは旗艦を指揮してザ・アイアン・ボーンの船団を粉砕しました。スタニスは地味だけど働き者で良い子なんですよみなさん。
こんな貧乏な小島を押しつけられたスタニスは大いに不満なのですが、ロバートの立場で考えてみればドラゴンストーンは首都の喉元を守る大切な防衛線。そのうえドラゴンストーンに仕える旗人(bannerman)はターガリエンの遺臣ばかりなのです。代々ターガリエンの世継ぎに妻を提供してきたような誇り高い名家※を相手に、幼いレンリーでは抑えがきかない。ここは有能で忠義な弟にまかせようと考えたのかも。
スタニスはレンリーに比べて不公平な扱いを受けたと憤っていますが、ウェスタロスの海軍はスタニスが掌握してるので強大な軍事力を預けてるわけですよね。ザ・小評議会(The small council)の一員として実質的に国政を切り盛りしてるのもスタニス(ロバートはめったに議会に出てこないから)。
兄ちゃんにしてみたら次弟を信頼してるからこそ大権を預けてたのかもよ。(とロバートを慮る義理は私にはないのですが)
でも収入は少なく、あるのは名ばかりの栄誉と大貴族相手の気苦労だけ。こんな難しい領地を人間関係の苦手なスタニスがよく治められたなあ、不向きな仕事をいっしょうけんめいがんばってたスタニスを思うとちょっとほろりとさせられますね。
たぶん世慣れたダヴォスがスタニスのプライドを傷つけない程度にさりげなくアドバイスしてたんでしょう。玉葱は本当にお買い得。
※小説の第二部でダヴォスちゃんがある貴族にすっごい馬鹿にされてて、その貴族はターガリエン家に何人も嫁に出してるとこなんですが、たしかそのVelaryon家はOrys Baratheonの息子(ダヴォス・バラシオンじゃないほう)の息子の妻の実家だった。というくらい古い家柄がごろごろしてるわけです。
こんなことを長々と調べてブログに書いてしまうくらいスタニス/ダヴォスにはまりこんでいるのはお分かりいただけたでしょうか。
もし読んでくださった方がいたら本当にありがとうございます。一緒にチーム・ドラゴンストーンを応援しましょう。