スタニス ドラマと原作のちがい S2E9 Blackwater

S2E9 Blackwater
 
ドラマのスタニスが原作とどこが違うか検証してみようではないのと始めてみたものの、細かいことにとらわれすぎて迷路にはまりこんでいるシリーズです。
 
S2E9 Blackwater
 
≪ドラマのスタニス≫
 
シーズン2のクライマックス、ブラックウォーターの戦い。
舞台となる河は原作ではブラックウォーター・ラッシュThe Blackwater Rushという名前なのですが、ドラマではブラックウォーターThe Blackwaterとか、単にリバーthe riverとか呼ばれているようです。
 
この回の脚本は原作者のGRRM。気合の入り方が違う。
 
 
船上のダヴォス・シーワースと息子のマッソス。
昔は王室艦隊から逃げ回っていたのに、いまや司令官として王室艦隊を率いることに感慨深げなダヴォス。
 
船の名前が出てきませんが、たぶん自分の船ブラック・ベサでしょう。
 
 
 
 
いっぽうスタニスは別の船の甲板に立っている。これはthe Furyでしょうね。
この船は原作でtheがついてたりついてなかったりして非常に悩まされます。(どうでもいい)
 
 
 
 
 
不審な船が接近してきたので弓手を待機させるダヴォス。かっこいい。
 
 
 
 
ラニスターの船は囮で、ワイルドファイアを仕掛けられてしまうダヴォス。
水に落ちて行方不明に。もうシーズン2には登場しません。
 
 
自軍の壊滅を目撃しながらも気丈なスタニスは上陸を命じます。
 
 
 
 
数百人が死ぬことになりますという部下に「数千人だ」と訂正するスタニス。いつも厳正なスタニス。
率先して下船する姿がりりしい。
 
 
 
 
こんな不利な状況でも

Come with me and take this city!
(私とともに来て、町を取れ!)
 
と家臣に号令するスタニス。
ティリオンの感動的な演説には及ばないけど、スタニスだって部下を鼓舞することができるんです。
 
 
 
 
 
船の舳先に立つ勇猛果敢なスタニス。この立ち姿いいわー。
 
 
 
 
 
 
 
 
そのころハウンドは
 
 
 
 
上陸。
 
 
 
 
常に率先して戦うスタニス。
 
 
 
 
門を攻めるが石を落とされて盾で頭を守るスタニス軍。
 
 
真っ先に攻城梯子を登るスタニス。
めったに見れないスティーブン・ディレインの立ち回り。
 
戦場に忽然と現れた白馬の騎士。驚くスタニス。
 
 
 
 
これレンリーの亡霊なのですが、よく見ないと鹿角の兜に気づかないし、そもそもレンリーが兜をかぶったところを見たことないように思う。他の視聴者はレンリーと分かったのか?
 
 
 
 
総崩れになるスタニス軍。スタニスだけは戦おうとするが・・・
 
 
 
 
Stand and fight! Stand and fight, damn you!
(踏みとどまって戦え!敵に立ち向かえ、くそったれ!)
 
ここのdamn you!が普段のスティーブン・ディレインの現代ロンドンッ子っぽい発音で王様らしくなくて笑っちゃう。
 
 
 
 
 
部下にかつがれて撤退。
怒って叫んでるスタニスが素敵。
 
 
 
 
負け戦ではありましたが、最後まであきらめずに戦うスタニスがとても良かった。(ドラマのスタニスが全部ダメだと思ってるわけじゃないんですよ、良い場面もたくさんあるのでなおさらジレンマに苦しんでいるのです)
 
ダヴォスがそばにいなくてもけっこういけるんじゃないの?というかダヴォスがいると頼ってしまうから、別れて生きた方がお互いのためなのでは・・・と今ふと思ってしまいました。ごめんダヴォス。
 
 
≪本日のタイウィン様≫
 
最後にあらわれてすべて持っていくタイウィン様。
そしてエンディングテーマはカスタミアの雨。
 
 
 
 
 
≪原作では・・・≫
 
 
スタニスはストームズエンドから騎馬隊を率いてキングズランディングに攻め込んでいます。先にブラックウォーター・ラッシュの南岸に到着して、あとから来る艦隊を待っているところ。
 
ダヴォスは艦隊司令官ではなく、二番手あたりにつけています。司令官のイムリーはサラドール・サーンを信用してないので海賊の艦船は(いちばん勇猛で海戦に慣れているのに)最後尾に回されてしまった。
艦隊は途中で漁民を捕らえて状況を尋問しています。漁民はラニスターが河を封鎖する装置を作っているという噂を教えてくれる。
 
こんな多数の船が河に入っても混みすぎてろくに戦えないと分かっているダヴォスは外海にラニスター艦隊をおびきだして戦うよう提案しますが、イムリーにすげなく却下されます。スタニスがいないと誰もダヴォスに味方してくれない。
 
イムリーはスタニスに追いつこうと川をどんどん遡って行きます。ダヴォスは自分だったら斥候を出して様子を見るんだがと思うが司令官に意見できない。ラニスターが本当に河口を封鎖してくれていたらイムリーも止まって考えてくれるだろうと期待するが、河には障害物はない。ただ巨大な鎖が河床に渡されてるのが見えるだけで、艦隊を防ぐ役には立っていないのでダヴォスも気になりながらも通過してしまう。
 
 
河にはラニスター側のおとり船があるだけで、スタニス艦隊が罠に気づいたときにはもうワイルドファイアに襲われ、鎖が引き上げられて外海に逃げることはできなくなってしまう。
赤壁の戦いみたいですね。
 
ダヴォスは(幸い先頭ではなかったので)なんとか船を後退させるが、河に落ちて意識不明に。
 
 
視点者のダヴォスが気絶してしまったのでスタニス軍の動きはひきつづきティリオンが解説してくれます。
スタニスは艦隊の全滅を歯ぎしりしながら見つつ、予定通り南岸から騎馬で攻城にかかる。
門での混戦状態の中、ティリオンは負傷して気絶。意識を失う前に鹿の兜をかぶった騎士を見る。
 
ティリオンが意識不明の間、サンサが噂話を語ってくれます。
噂によると戦場にレンリーが現れ、スタニス軍は怖気づいて総崩れに。
スタニスは死んだ、スタニスは逃げた、キングズランディングは守られた。