可愛いダヴォス(と可愛いスタニス)(一)

氷と炎の歌」をキンドルで読んでいるんですが、読み返してみるとあちこちマーカーが引いてあって、他のスタニス&ダヴォスファンもこんなに線引いてるのかしら・・・とふと疑問に感じて自分のマーカー部分を公開しようという自己満足企画です。
 
興味のない方はもうお帰りになったでしょうか。
 

 
A Clash of Kingsのプロローグ、メイスター・クレッセンがスタニスに面会を求めるところ。
 
“Davos … last night, you say? Where is he?” “With the king. They have been together most of the night.”
 
Martin, George R. R.. A Clash of Kings (A Song of Ice and Fire, Book 2) HarperCollins Publishers.
 
メイスター・クレッセンがスタニスに面会しようとしたらダヴォスが帰ってきたと知らされて驚く場面。出張報告に一晩かかるのか・・・と疑惑を感じてしまいますね。
 
 
Davos was a slight man, his low birth written plain upon a common face.
 
 
 
ダヴォスの初登場。痩せていて、生まれの低さが顔にあらわれている、とさんざんな描写です。原作のダヴォスはぱっとしない容貌。目と髪は茶色で、ヒゲは白髪混じり。His small beard was well peppered with grey,という表現はファンフィクションでも多用されています(どうでもいい情報)。
 
 
The man shook his head. “It is as you warned him. They will not rise, maester. Not for him. They do not love him.”
 
 
 
クレッセンに説客の成果(ダヴォスはレンリーの家臣を寝返らせようとストームランズに巡業していたのです)を聞かれて「彼らはスタニスを愛していません」と答えるダヴォス。たぶんクレッセンとダヴォスはそれぞれ心の中で「自分だけが彼を愛している」とか考えてたことでしょう。
 
 
“You could bring him no hope?”
“Only the false sort, and I’d not do that,” Davos said. “He had the truth from me.”
 
 
 
スタニスに希望をもたせてやらないのかと問われて「スタニスには真実しか言わない」と可愛いダヴォス。
 
 
Lord Stannis had rewarded Davos with choice lands on Cape Wrath, a small keep, and a knight’s honors … but he had also decreed that he lose a joint of each finger on his left hand, to pay for all his years of smuggling. Davos had submitted, on the condition that Stannis wield the knife himself; he would accept no punishment from lesser hands.
 
スタニスがダヴォスを騎士にして指を斬った経緯。ダヴォスのno punishment from lesser handsって決意が可愛い。
 
The one-time smuggler was fond of saying that Lord Stannis had done him a boon, by giving him four less fingernails to clean and trim.
 
lessとfewerの元ネタここ。
 
 
クレッセンのプロローグだけでもこんなに蛍光ペンが・・・あらためて読むとダヴォス本当にかわいいな。
そしてクレッセンが「存在しないわが息子」のようにスタニスを愛しているところが切ない。
スタニスは「誰にも愛されない」とみんなに思われているが、一部の人からは命がけで愛されている。しかし本人は「自分は誰にも愛されない」と拗ねてみせるところが性悪なのか純真なのかわからない。