スタニス ドラマと原作のちがい S2E4 (1) Garden of Bones

S2E4 Garden of Bones (1)
 
ドラマのスタニスの扱いがあまりではないか!?と悲憤にくれるブログ主が細かいことをくどくどとかきくどくシリーズです。
 
S2E4 Garden of Bones (1)
 
ドラマのスタニス
 
 
ストームズエンドの郊外と思われる場所。
スタニスがダヴォスとメリサンドルを連れてレンリーと会見している。レンリー側にはキャット・スタークが同席。
 
 
 
 
 
 
 
 
バラシオン家の紋章は黄色地に冠をいただいた黒い牡鹿ですが、スタニスは自分の紋章を燃える心臓に囲まれた牡鹿に変更しました。
原作ではダヴォスの息子がスタニスの紋章の意味を質問して、ダヴォスが貴族は複数の紋章を選ぶことができると答えています。
 
最近もしかしてハート(牡鹿)とハート(心臓)のダジャレだったらどうしようと気になっています。
 
 
 
 
夫は自分を支持したのにレディ・スタークがレンリーに味方する意味を問いただすスタニス。
チーム・ドラゴンストーンの最大の弱点は見た目が貧相なことですね。
 
 
 
 
レンリーはスタニスを様々に侮辱するがスタニスは寛大で夜明けまでに降参すれば地位はそのまま、自分の後継者にもしてやると約束する。
 
しかし交渉は決裂、スタニスは自陣へ帰っていきます。どこに布陣してるのかな。
(レンリーは諸侯たちと野営している)
 
 
 
 
≪原作では・・・≫
 
 
実はドラマは原作の二つの殺人事件をごちゃまぜにして一つの殺人事件に変えています。
二つあった死体が一つに、そして二人いた下手人も一人になったので、プロットに矛盾が生じてるのですが視聴者はたぶん気づいてないのでは。
 
 
<レンリー>
 
原作ではダヴォスはサーセイの不義告発文書をたずさえて北の港をどさ周りしているんでしたね。
スタニスの行動はダヴォスの視点で語られるので、ダヴォスが不在のあいだスタニスが何をしているかは読者には分かりません。
 
いっぽうレンリーのところには視点者のカトリン・スタークが滞在しています。
キャットのエスコートはホワイト・ハーバーのウェンデル・マンダリーSer Wendel Manderly。この人は後にレッド・ウェディングに参列して、その結果がスタニスとダヴォスの運命を大きく左右するのです。
 
レンリーはリーチのビター・ブリッジにあるカスウェル家の砦にいるようです。ストームランズからキングズランディングに向かってだいぶ北上してきました。
カトリンがレンリーに道理(スタニスが兄なんだから従ったほうがいい)を説いているところへストームズエンドがスタニスに包囲されたと報告が入る。
 
レンリーはカトリンを同伴してストームズエンド救出に駆けつけ、スタニスと城外で会見します。
スタニスの旗手はメリサンドル。ダヴォスはホワイト・ハーバーに出張してて不在。
 
本筋とあまり関係ないですが、レンリーに友情について説教されたスタニスは王には友はいない、いるのは家臣と敵だけだと答えています。
 
“Kings have no friends,” Stannis said bluntly, “only subjects and enemies.”

A Clash of Kings
George R. R Martin
 
でもダヴォスは別のところで「スタニスの友人は自分だけだ」と言ってるのでスタニスにも一人は友達がいるんですね。
 
 
ドラマと同様兄弟の講和は失敗に終わり、レンリーは城外で野営します。
ストームズエンドを包囲しているスタニス軍のさらに外側にレンリー軍が駐屯している状態。ここでレンリーが数にものをいわせてスタニスを囲んでしまえば勝利できたのでしょうが、レンリーは英雄ぶってるのでそういう卑怯なことはしません。
 
夜明け前、カトリンがレンリーのパビリオンに行くと、タースのブリエンがレンリーの身支度を手伝っている。
そこへ突然影があらわれてレンリーを殺す。このあたりはドラマも同じ展開です。
 
 
 
レンリーが謎の死をとげて二週間、ダヴォスは北部から帰ってきたが、出張報告もできないでいます。
レンリーの死後、ストームランズとリーチの諸侯たちがなだれをうってスタニスに降伏したので、スタニスはお偉い貴族や騎士たちに取り囲まれて身分の低いダヴォスは近づくこともできない。
 
ストームズエンドだけが籠城して抵抗しています。ダヴォスは他の騎士たちに混じってストームズエンドの城代ペンローズSer Cortnay Penroseとスタニスの和平交渉に同席する。ペンローズはダヴォスのことを覚えていて
 
Is that your onion knight I spy to the rear? Well met, Ser Davos.
 
と声をかけてくれる。
ダヴォスはストームランズの騎士たちからオニオン・ナイトと愛称で呼ばれているのです。
 
スタニスは開城とロバートの私生児エドリック・ストームの引き渡しを要求。
ペンローズは一騎打ちで勝負をつけようと申し入れますが、スタニスは当然拒否します。
 
 
(続きます)