鯉登音之進とアレクセイ・カラマーゾフ(『ゴールデンカムイ』ネタバレあり)

(漫画『ゴールデンカムイ』の最終話までのネタバレがあるのでご注意ください)

今日は鯉登とアリョーシャの末っ子比較。
似ている部分を箇条書きにしました。


■アレクセイ・カラマーゾフ
・兄弟の中で唯一父に愛されている
・兄がいる
・ゾシマ長老を敬愛している
・甘いものが好き
・サクランボのジャムをなめながらイワンの残虐行為の話を聞かされる
・実の父・フョードルと精神的な父・ゾシマ長老を同じ日に失う
・第二の小説の主人公になる予定

(漫画『ゴールデンカムイ』の最終話までのネタバレがあるのでご注意ください)


■鯉登音之進
・鶴見ボーイズの中でもっとも実父に愛されている(宇佐美も愛されてる)
・兄がいる
・鶴見を崇拝している
・甘いものが好き
・アンぱんを食べながら誘拐される
・実の父・鯉登平二と精神的な父・鶴見を同じ日に失う
・将来はリーダーになる予定


鯉登はカラマーゾフと関係ないのかと思っていたのですが、最終話まで読んで「実の父と精神的な父を同じ日に失う」という大きなモチーフが共通していると気づきました。結局鯉登も父殺しの宿命からは逃れられなかったのでしょうか。

鶴見ボーイズは全員少年時代の描写があるのが特徴的ですね。
作品中で子供ころの姿が描かれている登場人物はそれほど多くないので、鶴見ボーイズは単に鶴見の部下の軍人グループではなく、成長するキャラクター群として設定されているのだと思います。
土方チームが大人として登場し、キャラクターが完成されていて作中での成長や変化が乏しいのと対照的だと感じました。