スタニスいわく「ウェスタロスで働くのはやめたほうがいい」

今年も押し迫ってまいりましたが、釣りタイトルシリーズです。

ザ・タイムズの2017年12月5日号にスティーブン・ディレインのインタビュー記事が掲載されていたので恒例勝手に一部超訳してみました。
前半は「ザ・トンネル」シリーズ3についてのインタビューです。すごく良いのでできれば原文をお読みいただきたいのですが、登録しないと読めないのでちょっと面倒です。
 
 
[スポイラー・アラート]
めっちゃネタバレしてします。
 
 
The actor explains why he’d rather play a cop in The Tunnel than be a Game of Thrones warlord
 
 
ティーブン・ディレインは語る「ウェスタロスで働くのはやめたほうがいい」
なぜゲーム・オブ・スローンズの大将軍を演じるより「ザ・トンネル」の刑事役のほうが良いのか


4シーズンのあいだスティーブン・ディレインは岩石のような意思と表情を持つ将軍スタニス・バラシオンを演じた。彼が鉄の玉座を要求したことでシリーズのもっとも難しい場面が引き起こされた。スタニスは自分の娘を戦いの前の生贄として焼き殺し、結局自分も殺されてしまったが、それは演じた俳優にとっては救いとなった。
自分の演技についてのディレインの不満は彼への多くの激烈な賞賛とはまるで対照的だ。
「[終わってから]何が起きているか表現できたかとちょっとドラマを見たが、できていなかった。[スタニスのかつての顧問ダヴォス・シーワースを演じた]リアム・カニンガムはドラマに対してとても情熱的だ。彼の没入ぶりはとても感動的だと思う。だが私は同じようには感じられなかった。リアムが私に各場面について説明してくれて、それに完全に頼り切っていた。自分が何をやっているのか撮影が終わるまで分からず、分かった時にはもう遅すぎた。もうダメージを与えてしまっていた。誰も私を信じていないと思えて最後には落胆しきっていた。何の基礎もないところに城を建てようとしているように感じられた。」
 
 
ティーブン・ディレインは別のところで「スタニスの役作りについて制作側からは何の指示もなかった」と言ってたので、ドラマのスタニスはディレインの解釈なのかと思っていましたが、どうやら
 
ダヴォスちゃんの考える理想のスタニス
 
を演じておられたようですね。
 
 
 
ティーブン・ディレインは自分がスタニスを把握できなかったせいで失敗したと自責の念にかられてるようですが、あの矛盾して迷走しまくった脚本では誰にもまともに演じるのは不可能だったのではないでしょうか。
 
「ザ・トンネル」の宣伝活動をがんばってるのに、いまだにスタニスについてインタビューされてしまう不幸なスティーブン・ディレインお気の毒。しかしそんなところがまったくもってスタニスですね。
 
 
それではみなさま良いお年を。