■Klara and the Sun by Kazuo Ishiguro
カズオ・イシグロの「クララとお日さま」の朗読がもう放送されています。
しかし一回15分の放送が10回でトータル150分ってずいぶん短いのでは?
オーディブルで売ってる朗読は10時間以上あるようで、bbcラジオ版はかなり短縮されているようです。
ストーリーの理解には支障ないけれど、細かい部分が伝わらなくなってしまうので、これからはラジオの朗読版を聞くときは、あとで完全版も読もうと決意しました。
最後まで聞いてみて、途中から予想と違う展開になって意外だったものの、実はラストがよく分からなかった。というか世界観があまり分からなかった。
あとで作者のインタビューで「クララは4,5歳のこどもの視点で世界を見ている」というのを読んで、ちょっと納得したような、さらに分からなくなったような。
やはり小説をきちんと読んでみたいと思います。
AIが主人公というのはSFではもう「枯れた技法」という気がするのですが、一般文学(っていうの?)ではまだ目新しいのだろうか。
最初のほうは聞きながら「グレッグ・イーガンでこういうの読んだ」という既視感がものすごくありました。
SFだと「それはケリー・リンクがもうやってる」ってツッコまれたりするのに文学はネタの新しさとは無縁なのか。
A new novel of exquisite tenderness and restraint from Nobel-winning author Kazuo Ishiguro that asks what it means to be human, and what it means to love. Read by Lydia Wilson.
https://www.bbc.co.uk/programmes/m000sy2k