辮髪ホームズ2《歪嘴皇帝》

莫理斯『香江神探福邇、字摩斯2 生死決戰』読み終わりましたので、元ネタを探ってみようと思います。
(辮髪のシャーロック・ホームズ第二巻のネタバレがあります。ご注意ください)

第二話《歪嘴皇帝》
前作《十字血盟》で婚約した華笙は翌年故郷の福州で結婚し、香港へ戻って婚姻を登記します。福邇は結婚の立会人を務めてくれる。
華笙と妻は西環で新居を構え、福邇との往来はまれになっていた。ある日、福邇の侍女の鶴心が華笙を訪ねて来る。彼女は福邇が阿片窟で流連しているようなので連れ戻してほしいと頼む。

元ネタは『唇のねじれた男』と思われます。タイトルの「歪嘴皇帝(唇のねじれた皇帝)」は香港の労働者のボスのあだ名。福邇は苦力が外国へ売り飛ばされる「賣豬仔」事件の捜査を依頼されて阿片窟に潜入していたのです。「賣豬仔」って最近の話かと思っていたら語源は19世紀だったのですね。Barracoon(巴拉坑)の解説もありました。

今回の舞台は九龍半島。油蔴地はもともと海岸で漁民が油木や麻を干していたので油蔴地と呼ばれ、芒角はススキがぼうぼうに生えていたので芒角mong gokと呼ばれていたと説明があって勉強になります。旺角wong gokの英語名がどうしてMong Kokなのか長年疑問でしたが、英語のほうが由緒正しい発音だった。

後半は密室殺人の謎解きもあり盛りだくさんです。いちばんの読みどころは福邇が西洋人とレスリング場で対戦する場面でしょう。こういうのジェット・リーの映画でよく見た。丐幇まで登場して武侠映画を彷彿させる回でした。物乞いが登場するのは本家ホームズへのオマージュか?

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今回のAIタイトルは

華笙の挑戦!香江の禍々しい密室殺人に立ち向かえ

九龍半島の密室殺人!香江神探の華笙と唇のねじれた皇帝の戦い

西洋人との壮絶な対決!福邇が仕掛ける香港アクション!#福邇 #アクション

香港の歪嘴皇帝の真実とは?福邇が暴く衝撃の結末!#辮髪のシャーロック・ホームズ #ミステリー

 

AIは内容を理解しているようで理解していません。