「サンドマン」オーディオドラマ EP 9 Tales in the Sand

コミックスでは2巻目。モーフィアスの過去を描くエピソード。

アフリカのある部族では男の子が大人になるときには、通過儀礼として親族男性と二人っきりで砂漠に出かけ、そこで見つけたものについて物語を聞く。
若者が砂漠で見つけたのはガラスのハートだった。

ナダNADA(声:Amaka Okafor)は玻璃の都市を治める賢く美しい女王。ある日彼女は謎めいた男と出会い、恋に落ちる。
男は彼女にプロポーズするが、彼が夢の王カイクールKai'ckul(声:John Macmillan)と知り、彼と結ばれれば自分の都市と民が滅びてしまうと悟って結婚を拒絶する。
しかしカイクールはしつこくナダを追い回し、彼女は夢の君から逃れるために自殺する。
砂漠に残されたハートはナダの心。

カイクール=モーフィアスなわけですが、これではただのストーカーです。
しかも自分が追い詰めたために自死を選んだナダを呪い、地獄に落としてしまう。
EP4で地獄へ行ったモーフィアスは責め苦を受けるナダを見ても「まだ許してないから」と素通りしていましたが、なぜドリームはこんなに心が狭くて自己愛だけが肥大しているのか?それが夢なの?と釈然としません。

これはエンドレスの一人デザイアの差し金で、夢を駆り立てていたのは愛ではなく欲望のようですが、デザイアはまだ出てこないので何がなにやら?

 

オーディオ版では最初と最後に「でも女たちは別の物語を語り伝えてるけどね」というストーリーテラー(声:Cathy Tyson)のセリフが入るが、女の話の伏線が回収されるわけではないようです。
ストーリーテラー役はヘカテの老婆の人ですね。

凝っていると思ったのはアフリカのモーフィアスはマカヴォイではなく別の人が演じているのです。