いま聞いてるBBCのラジオドラマ 2018.7.1

まるで英語お勉強ブログのような、と言ってお分かりいただければだが(バーティ・ウースター風)
 
 
淡々とした語り口だけど怖い・・・
読み手のBuffy Davisはカナダ出身のようです。苦手なカナダ英語だがこの人のは聞きやすかった。
 
 
 
テレビ版をラジオで流すだけというチャレンジングな番組。
映像があっても分からないのに音声だけでは何が何やら。
しかもエピソード1を聞き逃してしまい、エピソード2の冒頭でスティーブン・フライに「前回を聞いていないなら今日は聞いても無駄」と叱責される体たらく。
 
インタビュー・スケッチが多かった。
フライがお見舞いのグリーティングカード買うやつとか、ヒュー・ローリーがエンゲージ・リング買うネタとか、えっちな金物屋さんとか←(これ何度聞いてもさっぱり不明)。
 
 
 
 
 
ドロシー・セイヤーズの「雲なす証言」のラジオ・ドラマ。
オープニングからバンターが「御前のお風呂の支度ができました」とロード・ピーターを起こしに来るという従僕小説のお手本のような作品。
 
今作ではバンター大活躍で、メイドから話を聞き出すために「色仕掛け」をしてみたり、パーカーにチーズの魅力を語ってやったり、身分を隠したピーターとパブで聞き込みしたり。けっきょく高名な探偵とばれてしまい「すまないバンター」となぜかバンターに謝る御前と「なんでもございません御前」と落ち着いてるバンター。ピーターが詫びる理由が分からなかったが萌える会話だった。
 
エピソード6では沼に落ちたピーターを助ける場面では大声で助けを呼ぶ主人を「その調子でございます御前、ご立派におやりです御前」と敬語で励ましつづけながら助けてやるバンター。あまりにバンターが素敵でエピソード6から進みません。
 
ロード・ピーター役のイアン・カーマイケルが本当に演技が達者。ときどきバーティ・ウースターになるけど。
 
Starring Ian Carmichael as Lord Peter Wimsey, Peter Jones as Bunter, Gabriel Woolf as Inspector Parker, Maria Aitken as Lady Mary Wimsey, Brian Oulton as Sir Impey Biggs, Elizabeth Proud as Mrs Grimethorpe, Nigel Lambert as Freddie Arbuthnot, John Forrest as Benson, James Villiers as the Duke of Denver, Bridget McConnell as Simone, Jo Manning Wilson as Madame Brigette, John Bull as Sugg and Malcolm Hayes as Murbles.
 
 
 
 
 
ジーヴスと朝のよろこび」のラジオドラマ。
今月はバンターとジーヴスの両方聞けるBBC初夏の従僕キャンペーン。
 
CD買ったから(全集CD買ってしまった)もうラジオは聞かなくていいのだけど、つい嬉しくて聞いてしまう。
 
Starring Michael Hordern as Jeeves, Richard Briers as Bertie Wooster, Michael Kilgarriff as Stilton Cheesewright, Jonathan Cecil as Boko Fittleworth and Denise Bryer as Edwin the Boy Scout.
 
このドラマもロード・ピーターもサイモン・ブレットがプロデューサーだからテイストが似てるのかな。
 
 
 
俳優二人のかけあいスケッチという趣向のようです。
 
Hot Deskは同じデスクを昼間は受付嬢、夜間は警備員が共有している設定。二人は出勤と退勤時に挨拶をするうちに親しくなっていく・・・古典的なよくできたスケッチ。
 
English for Pony-Loversはドイツに住む中年婦人がカフェで英会話レッスンを受ける話。カフェに現れたネイティブ講師は無知で無教養。「時制」「現在完了」すら知らない。
ネイティブというだけが取り柄の傲慢なイギリス人に大金を払わなければならない・・・というすべての英語学習外国人にグサグサくる話で、フィネモアはよく外国人の気持ちが分かるなと感心しました。