スコットランドを舞台に身勝手な大人に翻弄されながらもけなげにふるまうこどもたちを描いた心温まるファミリー・ストーリー・・・
と通常は紹介するのかと思います。
公式サイト
http://kaizokujiichan.espace-sarou.com/
しかし私のおめあては当然デイヴィッド・テナントとビリー・コノリー。
ビリー・コノリー演じるお爺さんの誕生日に息子のデイヴィッド・テナントが家族とともに帰省してくる話です。
日本語タイトルの「海賊」というのは「パイレーツ」ではなくて「ヴァイキング」なんですね。
ビリー・コノリーはヴァイキングの子孫を自称していて(しかしこの爺さんはすごいホラ吹きなので本当かどうかあやしい)、死んだら世俗のごたごたから逃れてヴァイキング式の葬式を行なってほしいと言うのです。
この享楽主義的な爺さんと、きまじめな孫娘の場面にいちばん心を打たれました。
心配性で大人のウソをいちいちノートに書き留める孫娘。じいちゃんは「人生はメモじゃない、もっと楽しめ」と助言する。
ヴァイキング式の火葬もステキで、自分も燃える小船に乗せられて大海へ漕ぎ出していきたいと思いました。
デイヴィッド・テナントの役名はDoug McLeodっていうんですけど、もしかしてドウーガルの省略かと思ったらダグラスの短縮形のようです。
思ったより出番が少なかった。でも可愛い。
テナントの兄Gavin McLeodというのが成功して大金持ちなのですが、出世と自分の財産を見せびらかすことにしか興味のないドケチで、スコットランドのドケチとはこういうものかと思わされました。
しかし演じているBen Millerはイングランド人のようです。見覚えある気がするが、マープルの書斎の死体に出てたみたいだからそのせいか。